換気扇の電気代はいくら?24時間つけっぱなしの目安と場所別のコスト
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つけっぱなしの換気扇を見上げて、「これ、電気代けっこうかかってるんじゃないか」と気にしたことはないでしょうか。先に結論を言うと、ほとんどの場合その心配はいりません。一般的な換気扇の消費電力はとても小さく、24時間回しっぱなしでも1ヶ月で数十円〜数百円ほど(レンジフードの強運転や熱交換型の24時間換気は、これより高くなることがあります)。むしろ電気代を惜しんで止めるほうが、湿気やカビという別の出費を呼び込みかねません。このページでは設置場所別のコストから、プロペラ・シロッコ・DCモーターという種類の違い、24時間換気システムとの付き合い方までを見ていきます。数値はメーカーの製品仕様値と公的資料をもとにしました。
この記事のまとめ
- 小型の換気扇は数W〜30W台が中心。24時間つけっぱなしでも月数十円〜数百円が目安
- 場所別の目安(つけっぱなし時)はトイレ約45〜223円、浴室約90〜446円、キッチン約335〜780円
- 住宅の24時間換気設備は常時運転が前提。キッチン・浴室は使う時間中心でよい
- 同じ風量ならDCモーター機がACモーター機より省エネ。長く回す場所ほど差が出る
- 電気代を理由に必要な換気を止めると、湿気・カビにつながるので注意
換気扇の電気代の目安(設置場所別)
換気扇の電気代は、消費電力と運転時間のかけ算で決まります。設置場所ごとの消費電力と、仮に24時間つけっぱなしにしたときの1ヶ月の目安を下表にまとめました(メーカー仕様値の幅と目安単価31円/kWhから試算した概算で、機種により差があります)。
| 設置場所 | 消費電力の目安 | 1時間 | 24時間×1ヶ月(参考) |
|---|---|---|---|
| トイレの換気扇 | 約2〜10W | 約0.06〜0.3円 | 約45〜223円 |
| 浴室の換気扇 | 約4〜20W | 約0.1〜0.6円 | 約90〜446円 |
| キッチンの換気扇(一般型) | 約15〜35W | 約0.5〜1.1円 | 約335〜780円 |
| 24時間換気システム(住宅全体) | 個別ファンは数W/合算で— | — | 約100〜900円 |
省エネのDCモーター機は、浴室で弱運転1〜5W台といった例もあり、上表より下がる場合があります。逆にレンジフードを「強」で回すと100W前後になる機種もあり、熱交換型の24時間換気は住宅全体で月900円を超えることもあります。実際の運転時間は場所で違い(24時間換気は常時、キッチン・浴室は使う時間中心)、上表は「つけっぱなし時の参考」です。
出典: パナソニック・三菱電機の製品仕様(型番・運転モードで異なるため範囲で表記)、目安単価31円/kWh(家電公取協の目安単価。実際は契約・地域で変動。2026-06-09 取得)。
計算式は「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×目安単価31円/kWh」。たとえば20Wの換気扇を24時間×30日回すと、20÷1000×720×31=約446円/月。1時間あたりにすると1円未満で、家電のなかでは電気代の小さい部類です。
換気扇の種類で電気代は変わる
ひとくちに換気扇といっても、羽根の形やモーターの種類で消費電力は変わります。ここで気をつけたいのは、電気代が羽根の形だけで決まるわけではないこと。実際には風量・静圧・モーター・運転段階の組み合わせで決まります。
| 種類 | 特徴・向いている場所 |
|---|---|
| プロペラファン | 壁に直接付けて外へ排気する形。ダクトのない窓・壁向き |
| シロッコファン | ダクトで排気するレンジフード型。高い静圧に対応し、マンションや長い排気経路向き |
| DCモーター機 | 三菱・パナソニック等の省エネモデル。同じ風量ならACモーター機より消費電力が小さい |
「シンプルなプロペラのほうが安い」と思われがちですが、DCモーターのシロッコファンが強運転でも数十W、常時運転なら数W程度、という例もあります。やはり形だけで高い・安いは語れません。むしろ効いてくるのは、長く回す場所かどうか。浴室や24時間換気のように回しっぱなしになる場所ほど、消費電力の小さいDCモーター機を選ぶ価値が積み上がっていきます。
24時間つけっぱなしのコストと使い方
消費電力が小さい換気扇は、24時間回しても月数百円まで(レンジフードの強運転などは別格です)。とはいえ「とにかく回しっぱなしが正解」かというと、そうとも限りません。場所ごとに、ちょうどいい使い方は違います。
| 場所 | つけっぱなしの考え方 |
|---|---|
| 24時間換気設備 | 常時運転が前提。基本は止めない |
| 浴室 | 入浴後やカビが気になる時期は、数時間〜半日ほど連続運転すると効果的 |
| キッチン | 調理中とその前後が中心。常時回す必要は薄い |
| トイレ | 常時弱運転の機種なら、つけたままでも電気代はわずか |
換気扇の本領は、湿気と臭いを屋外へ追い出せること。とくに浴室やキッチンは、結露やカビ、油煙がこもりやすい場所です。ここで電気代を惜しんで換気まで止めてしまうと、カビが生え、建材が傷み、結局は余計な出費を招く。月数百円の電気代と、カビ対策・空気環境のメリット。この2つを天秤にかけて、場所ごとに使い方を決めるのが賢いやり方です。
注意したいのは、レンジフードの強運転と浴室乾燥です。レンジフードの「強」は消費電力が100W前後になる機種もあり、調理中だけ強、ふだんは弱や切、と使い分けると無駄がありません。浴室乾燥の「暖房」機能は換気とは別物で、1時間あたり数十円とずっと高くつくため、使う時間を絞るのがコツです。
24時間換気システムと換気扇の関係
家じゅうの空気を入れ替える「24時間換気」には、各部屋の換気扇を組み合わせる個別換気と、1台のファンでまとめて換気するセントラル換気の2タイプがあります。浴室やトイレの換気扇が、そのまま24時間換気設備を兼ねている住宅も少なくありません。
この24時間換気、節約のために止めていいか気になるところですが、答えは「止めない」が基本です。2003年7月1日以降に着工した住宅では、建築基準法のシックハウス対策として、居室に必要な換気量を確保できる換気設備の設置が求められ、常時換気を前提に設計されています。法令上の主な狙いは、建材などから出るホルムアルデヒドといった化学物質への対策(結露・カビの抑制は実用上の副次的なメリットです)。しかも電気代は住宅全体でも1ヶ月およそ100〜900円程度。止めて浮く額はわずかで、引き換えに空気環境や住宅の傷みというリスクを背負うことになります。電気代を本気で下げたいなら、換気を止めるのではなく、契約プランの見直しで家全体のコストに手をつけるほうが現実的です。
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もともと電気代の小さい換気扇ですが、もうひと押し抑えたいなら、こんなポイントが効きます。
- フィルターやファンの油汚れ・ホコリを掃除する(目詰まりで換気性能が落ち、必要な換気に時間がかかることがある)
- キッチンのレンジフードは「強」を使う時間を絞り、ふだんは弱で回す
- 浴室乾燥の暖房機能は換気とは別。使う時間を短くする
- 買い替え時はDCモーターの省エネ機を選ぶ(同じ風量なら消費電力が小さい)
- 24時間換気設備は止めない。下げるなら契約プランの見直しで
とはいえ換気扇で削れる額はたかが知れています。「電気代が高い」と感じる正体は、たいていエアコンや給湯、あるいは契約プランのほう。家全体の電気代が気になるなら、使用量と地域から料金プランを見直すのが近道です。原因の切り分け方は電気代が高い理由のページでも解説しています。
よくある質問
Q: 換気扇の電気代は1ヶ月いくら?
A: 設置場所と機種で変わりますが、24時間つけっぱなしにした場合の目安はトイレ約45〜223円、浴室約90〜446円、キッチンの一般換気扇で約335〜780円ほど。省エネのDCモーター機なら、これより下がる機種もあります。換気扇の消費電力は小さめで、エアコンや冷蔵庫に比べると家計への影響は限定的です。
Q: 換気扇は24時間つけっぱなしでも電気代は高くならない?
A: 一般的な換気扇なら、つけっぱなしでも電気代は月数百円までが目安。とくに住宅に備わる24時間換気設備は常時運転が前提です。一方、キッチンや浴室の換気扇まで常に回す必要はなく、浴室は入浴後の数時間〜半日、キッチンは調理中心、と使い方を分けるのが現実的。電気代を理由に必要な換気を止めると、湿気やカビにつながる点には注意してください。
Q: DCモーターの換気扇は電気代が安い?
A: 同じ風量で比べると、DCモーター機(三菱・パナソニックなどの省エネモデル)はACモーター機より消費電力を抑えやすい設計です。買い替えで消費電力が下がるぶん、24時間回す換気扇では電気代の差が積み上がります。長く回す場所ほど、省エネ機の効果が出やすいといえます。
Q: 24時間換気システムは電気代の節約のために止めてもいい?
A: 原則として止めないでください。2003年7月1日以降に着工した住宅では、シックハウス対策として居室に換気設備の設置が求められ、常時換気を前提に設計されています。電気代は住宅全体でも1ヶ月およそ100〜900円程度(熱交換型などはこれより高い場合も)。止めて得られる節約はわずかで、空気環境や結露防止の面でもつけたままが基本です。
Q: 換気扇とエアコンの送風、湿気対策にはどちらが電気代が安い?
A: 消費電力だけ見ると、どちらも数W〜数十Wで近い場合があります。ただし湿気や臭いを屋外に出すには、室内で空気を回すだけの送風ではなく、外に排気する換気扇が必要です。目的が「湿気・臭いを外に出す」なら換気扇、「室温を下げる・空気を循環させる」なら送風や冷房、と役割で使い分けてください。
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