二世帯住宅の電気代は?メーター・契約の分け方と平均の目安
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二世帯住宅の電気代を考えるとき、世帯人数より先に確認したいのが、電力会社が検針する取引用メーターが世帯ごとに分かれているかどうかです。分かれていれば世帯ごとに電力会社を選べ、1つにまとまっていれば建物全体で1契約にして料金を分担します。ここでは完全分離型・一部共有型・同居型それぞれの契約の考え方、平均の目安、新築・リフォーム時にメーターを分けるかの検討ポイントを整理しましょう。なお平均は総務省家計調査を出典・取得日つきで示します。
この記事のまとめ
- 二世帯住宅の電気契約は、取引用メーターが世帯ごとに分かれているかで決まる
- 完全分離型(取引用メーター2つ)=契約も2件。親世帯・子世帯がそれぞれ電力会社を選べる
- 一部共有型・同居型(取引用メーター1つ)=契約は1件。建物全体で契約し、世帯間で料金を分担
- 共有部分が多いほど重複が減って単純合算より少なめ、完全分離型は合算額に近づく
- 世帯ごとに選びたい・分けたいなら、新築・リフォーム時にメーター2つの構成を検討
契約の数は取引用メーターの数で変わる
二世帯住宅で電気の契約をどうするかは、電力会社が検針する「取引用メーター(電力量計)」が世帯ごとに分かれているかで決まります。電気の契約はこの取引用メーター単位で結ぶため、世帯ごとに取引用メーターが分かれていれば契約は2件、1つにまとまっていれば契約は1件になります。これが「世帯ごとに電力会社を選べるか」「料金をどう分けるか」を分ける、いちばん大事なポイントです。なお、世帯ごとの使用量を把握するための子メーターや私設メーターが付いていることもありますが、これは内部での目安用で、電力会社との契約数とは別物と考えてください。
| 取引用メーターの数 | 電気の契約 | 電力会社の選び方 |
|---|---|---|
| 2つ(世帯ごと) | 2件(世帯ごと) | 親世帯・子世帯がそれぞれ別の会社・プランを選べる |
| 1つ(建物全体) | 1件(建物全体) | 建物全体で1つの会社と契約し、料金は世帯間で分担 |
取引用メーターが2つか1つかは、電力会社からの検針票が世帯ごとに届くか1枚にまとまっているか、屋外のメーターボックスを見ると確認できます。契約を分けられるかどうかの出発点になるので、まずここを把握してください。子メーターがあっても、電力会社の検針票が1枚なら契約は1件です。
二世帯住宅のタイプ別 契約の考え方
二世帯住宅は、住まいの分け方によって大きく3タイプに分かれます。タイプによってメーターの数が決まりやすく、それに応じて電気契約の考え方が変わります。
| タイプ | 住まいの分け方 | 電気メーター・契約 |
|---|---|---|
| 完全分離型 | 玄関・水回りも含めて世帯ごとに独立 | メーター2つが一般的。契約も2件で世帯ごとに選べる |
| 一部共有型 | 玄関や浴室など一部を共有 | メーターは1つの場合が多い。契約1件で分担 |
| 同居型(融合型) | 居室は分けるが多くを共有 | メーター1つ・契約1件が基本 |
完全分離型は2つの住戸が並んでいるのに近く、それぞれが独立して電力会社を選べるのが特徴です。一部共有型・同居型は共有部分があるぶん配線をまとめやすく、メーター1つで建物全体を1契約にする構成が多くなります。どのタイプでも、最終的な可否は実際のメーター・配線の状態によります。
電気代の平均の目安
二世帯住宅の電気代には決まった平均値はありません。世帯人数・共有部分の有無・メーター構成で変わるためです。目安を考えるときは、総務省家計調査の世帯人数別データを土台にします。このとき、玄関・浴室・廊下などの共有部分が多いほど重複が減って2世帯の単純合算より少なめになり、逆に完全分離型は2つの独立した住戸に近いため合算額に近づく、という違いを先に押さえておくと見積もりやすくなります。
| 世帯人数 | 月平均電気代 |
|---|---|
| 2人 | 12,144円 |
| 3人 | 13,915円 |
| 4人 | 13,928円 |
| 5人以上 | 15,665円 |
出典: 総務省 家計調査 令和7年(2025年平均)、2026-06-08 取得・e-Stat。二世帯住宅そのものの平均ではなく、世帯人数別の参考値です。
たとえば親世帯2人・子世帯3人の二世帯住宅なら、それぞれ12,144円・13,915円を足した額がひとつの上限の目安です。ただし完全分離型は2住戸ぶんに近いため合算額が大きくなりやすく、共有部分が多い同居型は重複が減って少なめになります。実際の額はメーター構成・冷暖房や給湯の使い方で変わるため、世帯人数別の平均をベースに、共有の度合いで調整して見てください。
メーターが1つのときの料金の分け方
メーターが1つの二世帯住宅では、電力会社からの請求が1件にまとまります。世帯ごとの使用量を分けて測ることはできないため、世帯間で分担のルールを決めることになります。あとから揉めないよう、入居前や契約前に話し合っておくのが安心です。
- 人数の比率で分ける(親世帯2人・子世帯3人なら2:3で按分するなど)
- 使用実態を踏まえて割合を決める(在宅時間が長い世帯、家電が多い世帯の負担を厚めにする)
- 固定費は折半し、変動部分だけ按分する(基本料金は等分、使用量分は割合で分ける)
どの方法でも正解は1つではありません。各世帯のエアコンの台数や給湯の使い方など、電気の使用が偏る要因をお互いに把握したうえで、納得できる分担ルールを決めておきましょう。世帯ごとに料金をはっきり分けたい場合は、次に説明するメーター分割(2契約化)を検討する余地があります。
新築・リフォームでメーターを分ける検討
これから二世帯住宅を建てる、または改修する場合は、電気メーターを2つに分けるかどうかを設計段階で検討できます。世帯ごとに電力会社やプランを選びたい、料金を明確に分けたいという希望があるなら、メーター2つの構成(電気を2契約にする)が向いています。
| 分け方 | 向いているケース | 知っておきたい点 |
|---|---|---|
| メーター2つ(2契約) | 世帯ごとに会社・プランを選びたい、料金を分けたい | 基本料金が2件分かかる。分割の工事費がかかる |
| メーター1つ(1契約) | 共有部分が多く、料金を分担で運用したい | 世帯別の使用量は分けて測れない。分担ルールが必要 |
メーターを2つにすると、世帯ごとに自由に電力会社を選べて料金もはっきり分かれますが、そのぶん基本料金や工事費という面もあります。電気だけでなくガス・水道の分け方ともあわせて、新築・リフォームの設計段階でまとめて検討すると、入居後の運用がスムーズになります。引越しにともなう手続きの流れは引越しの電気手続きのページも参考になります。
世帯ごとのプラン選びを電話で相談 受付時間 9:00〜21:00 | 取次窓口世帯ごとに電力会社を選ぶときのポイント
メーターが2つで世帯ごとに電力会社を選べる場合、親世帯と子世帯で電気の使い方が違うことが多いため、それぞれの使用量や生活時間に合わせて選ぶと無駄がありません。比較サイトの結果を見るときの注意点もあわせて押さえてください。
- 世帯ごとに使用量帯・生活時間が違うため、同じプランが両世帯に最適とは限らない
- 燃料費調整額に上限がない新電力は、価格変動局面で逆効果になる場合がある
- 「最安」「業界No.1」は景表法上、実証データなしには使えない最上級表現
- シミュレーションの前提(使用量・契約期間・地域・取得日)が、自分の世帯の使い方と合っているか
- 新電力が倒産・撤退したときの手続き(電気は止まらないが切替手続きが発生)が分かるか
取次窓口では、取扱可能な範囲の電力会社・プランの中から、世帯ごとの使用量や地域に合うものをご案内します。ランキングや特定社の推奨ではありません。
よくある質問
Q: 二世帯住宅は電力会社を世帯ごとに別々に選べる?
A: 電力会社が検針する取引用メーターが世帯ごとに分かれているかどうかで決まります。完全分離型で取引用メーターが2つあれば電気の契約も2件になり、親世帯・子世帯がそれぞれ別の電力会社・プランを選べます。一方、取引用メーターが1つの一部共有型・同居型は契約も1件のため、建物全体で1つの電力会社と契約し、料金は世帯間で分担する形になります。世帯ごとの使用量を測る子メーターが付いていても、電力会社との契約数とは別なので、まずは検針票が世帯ごとに届くかを確認してみてください。
Q: 二世帯住宅の電気代の平均はどれくらい?
A: 二世帯住宅の電気代には決まった平均値はなく、共有部分の多さで見え方が変わります。玄関・廊下・浴室などの共有部分が多いほど重複が減って「2世帯ぶんを単純に足した額」より少なめになり、逆に完全分離型はそれぞれが独立した住戸に近いため合算額に近づきます。目安は総務省家計調査の世帯人数別データ(4人世帯13,928円、5人以上世帯15,665円・令和7年/2025年平均)が土台。自分の住宅の共有の度合いに応じて見積もるとイメージしやすくなります。
Q: メーターが1つの二世帯住宅で電気代はどう分ける?
A: メーターが1つの場合、電力会社からの請求は1件にまとまるため、世帯間で取り決めて分担します。よくあるのは、人数や使用実態を踏まえて割合を決めて折半・按分する方法です。世帯ごとの正確な使用量はメーター1つでは分けて測れないため、エアコンや給湯器など各世帯の家電構成も考慮しましょう。あらかじめ分担ルールを話し合っておくと、入居後のトラブルを避けやすくなります。
Q: 新築・リフォームでメーターを2つに分けたほうがいい?
A: 世帯ごとに電力会社やプランを選びたい、料金を明確に分けたいという希望があるなら、メーターを2つに分ける(電気を2契約にする)構成が向いています。完全分離型の二世帯住宅では採用されることが多い方法でしょう。一方で、基本料金が2件分かかる、工事費がかかるといった面もあるため、各世帯の電気の使い方や将来の住まい方も踏まえたいところ。新築・リフォームの設計段階で、電気・ガス・水道の分け方をまとめて検討するのがおすすめです。
Q: 二世帯住宅で「最安」とうたう比較サイトは信用できる?
A: 景表法上、「最安」「業界No.1」は実証データなしには使えない最上級表現です。さらに二世帯住宅はメーター構成や共有部分の有無で前提が大きく変わるため、一般的なシミュレーションがそのまま当てはまらないことがあります。比較条件(使用量・地域・契約期間・取得日)と一次ソースが明示されているか、自分の住宅のメーター構成に合った前提かを確認してから判断してください。
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