電子レンジの電気代はいくら?1回・1ヶ月の目安と節約のコツ
更新日:
「電子レンジは500Wだから電気代も安いはず」と思って計算すると、たいてい安く出すぎます。本体に大きく書かれた「500W」「600W」は、食品を温める加熱出力であって、コンセントから取り込む消費電力ではないからです。電気代を出すなら、カタログの定格消費電力(700〜1,400Wほど)を使います。とはいえ温めは2分前後で終わるので、結局1回1〜2円。ここでは正しい数字の見方と、オーブン機能を使うと話が変わる点を整理します。数値はカタログ値と資源エネルギー庁の省エネ情報を出典つきで示します。
この記事のまとめ
- 本体の「500W」「600W」は加熱出力。電気代計算には定格消費電力(700〜1,400Wほど)を使う
- 温めは1回およそ1〜2円、温め中心なら月数十〜200円が目安
- 消費電力は大きいが、1回が2分前後なので金額は小さく収まる
- オーブン・グリルは庫内を加熱し続けるため、温めより電気代が高め
- 計算式は、定格消費電力(W)÷1000×時間(h)×31円
電子レンジの電気代の目安(消費電力別)
下の表は、温める1回あたりの目安です。左端を「定格消費電力」にしているのがポイントで、本体の「500W」という加熱出力ではなく、こちらの数字で計算しています。目安単価31円/kWhで試算した概算なので、機種や温める量で前後します(省エネ性能は資源エネルギー庁 省エネ型製品情報サイトで比較できます、2026-06-08 取得)。自分の機種の定格消費電力は、本体背面ラベルか取扱説明書で確認してください。
| 定格消費電力の目安 | 1回の時間 | 1回の電気代 | 1日3回 |
|---|---|---|---|
| 700W前後(小型) | 2分 | 約0.7円 | 約2円 |
| 1,000W前後 | 2分 | 約1円 | 約3円 |
| 1,000W前後 | 5分(解凍など) | 約2.5円 | 約7.5円 |
| 1,400W前後(大型) | 2分 | 約1.4円 | 約4.3円 |
同じ「500W」の電子レンジでも、コンセントから取り込む定格消費電力は1,000W前後ということが珍しくありません。この消費電力で計算すると、温め1回は1円ほど。それでも金額が小さいのは、1回が2分前後で終わるからです。エアコンや冷蔵庫のように電気代を大きく左右する家電ではなく、気になるとすれば長時間の解凍やオーブン機能を頻繁に使うときくらいでしょう。
加熱出力と消費電力は別物
電気代を考えるうえで、まず分けておきたいのが加熱出力と消費電力です。加熱出力(500W・600Wなど)は食品に伝わるマイクロ波の強さ、消費電力はコンセントから取り込む電力で、こちらが電気代の計算に使う数字です。加熱出力が500Wでも、定格消費電力は1,000W前後ということがよくあるもの。「500Wだから安い」と加熱出力で計算すると、半分以下に見積もってしまうわけです。
加熱出力が大きいモデルは、同じ料理を短い時間で温められます。500W相当より600W相当のほうが速く仕上がるイメージですね。そして電気代は、その消費電力と使う時間の掛け算で決まります。消費電力が大きめでも、温めが2分前後で終わるなら使う電力量(kWh)は小さく、結局1〜2円に収まります。出力の大きいモデルは「電気代が高い」というより「待たずに温められる」と捉えるのが実態に近いです。
定格消費電力から計算する
電子レンジの電気代は、本体や取扱説明書に載っている定格消費電力(W)から計算できます。繰り返しになりますが、ここで「500W」という加熱出力を入れないのがコツです。式は、定格消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×目安単価31円/kWh。たとえば定格消費電力1,000Wの電子レンジで2分(2÷60時間)温めると、1,000÷1000×(2÷60)×31=約1円になります。
1ヶ月の電気代を見積もるときは、この1回分に月の使用回数をかけましょう。1回約1円で1日3回・30日なら、約90円という計算です。定格消費電力は本体の背面ラベルや取扱説明書、メーカーのサイトで確認できます。温めとオーブン・グリルで消費電力が別々に書かれている機種もあるので、使う機能の値を見てください。家電別の計算式は電気代の計算方法でまとめています。
オーブン・グリル機能との違い
電子レンジには、温め(マイクロ波)のほかにオーブンやグリル機能を備えたモデルもあります。同じ本体でも、機能によって消費電力と使用時間が変わり、電気代も変わります。
| 機能 | 使い方の目安 | 電気代の傾向 |
|---|---|---|
| 温め(マイクロ波) | 数分で完了 | 1回1〜2円で安い |
| 解凍 | 5〜10分ほど | 温めより少し高い |
| オーブン・グリル | 数十分かかる | 使用時間が長く高め |
オーブンやグリルは庫内を高温に保ちながら加熱するため、温めよりも使用時間が長くなり、電気代も上がります。温めなら1回1〜2円で済むところ、オーブン調理を数十分使うと数十円かかることもあります。電子レンジの電気代を考えるときは、温めは安い、オーブン・グリルは時間が長いぶん高くなる、と用途で分けて見ると分かりやすいです。
炊飯器の電気代も見る 炊飯と保温の目安・保温しっぱなしのコスト電子レンジの電気代を下げるコツ
電子レンジは1回1〜2円なので、ここを削っても効果は小さいのですが、ついでにできる工夫を挙げておきます。
- 冷凍ご飯やおかずは、まとめて温めて回数を減らす
- 解凍は電子レンジに頼りきらず、冷蔵庫での自然解凍も併用する
- ラップや専用容器で熱を逃がさず、短時間で温める
- オーブン・グリル機能は使用時間が長いので、必要なときだけ使う
- 温める量に合った出力(W)と時間を選ぶ
電子レンジ単体の節約は金額が小さいので、家全体の電気代が高いと感じるなら、消費の大きい家電や契約プランの見直しのほうが効果的です。原因の切り分け方は電気代が高い理由、安くする方法は電気代を安くする方法のページで解説しています。
プラン見直しを電話で相談 受付時間 9:00〜21:00 | 取次窓口よくある質問
Q: 電子レンジの電気代は1回いくら?
A: 温める時間が短いため、1回あたりおよそ0.5〜3円が目安です。たとえば消費電力1,000Wの電子レンジで2分温めると、1,000÷1000×(2÷60)×目安単価31円/kWh=約1円。電子レンジは消費電力こそ大きいものの、1回の使用が数分で終わるので、1回あたりの電気代は小さく収まります。
Q: 電子レンジの電気代は1ヶ月でどれくらい?
A: 使う回数によりますが、1日に数回・温め中心の使い方なら、月およそ数十〜200円程度が目安です。1回が数円なので、回数が増えても大きな金額にはなりにくい家電です。ただし、長時間の解凍やオーブン・グリル機能を頻繁に使うと、その分は上乗せになるでしょう。
Q: 電子レンジの「500W」と消費電力は何が違う?
A: 「500W」「600W」は加熱出力(食品に伝わるマイクロ波の強さ)で、消費電力(コンセントから取り込む電力)はそれより大きく、定格消費電力で700〜1,400Wほどになります。電気代を計算するときに加熱出力の数字を入れると、半分以下に安く出てしまいます。正しくは、本体背面ラベルや取扱説明書に載っている定格消費電力(W)で計算してください。温め用の加熱出力と、オーブン・グリル時の消費電力が別に書かれている機種もあるので注意しましょう。
Q: 電子レンジとオーブン・グリル機能では電気代が違う?
A: 同じ電子レンジでも、温め(マイクロ波)とオーブン・グリル(加熱)では電気代が変わります。オーブンやグリルは庫内を高温に保つため、温めより使用時間が長く、電気代も高くなりがちです。温めは数分で1回1〜2円ですが、オーブン調理を数十分使うと数十円かかることもあるでしょう。
Q: 電子レンジの電気代を下げるコツは?
A: 冷凍食品はまとめて温める、解凍は冷蔵庫での自然解凍も併用する、ラップや専用容器で熱を逃がさず短時間で済ませる、といった工夫が効きます。とはいえ電子レンジは1回数円のため、節約の効果は限定的です。家全体の電気代が気になるなら、消費の大きい家電や契約プランの見直しのほうが効果が大きいと考えられます。
関連ページ
電気代を比較して選ぶ